開設73周年記念 熊本競輪「火の国杯争奪戦」GIII in 久留米

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倉岡 慎太郎(59期)

倉岡 慎太郎(59期)

Q1 競輪選手になろうと思ったきっかけは?

中学、高校と九州学院だったんだけど、校舎にいろんな部活動で日本一になった先輩の写真が飾られてあった。自転車部の先輩の写真が一番多かったし、当時中学は1クラスしかないのに、そこからこんなに日本一が出るんなら楽勝だろうと(笑い)。中学までは野球をやっていたけど弱かった。体力には自信があったので「僕も日本一になります」って高校から自転車を始めた。いま思えば横着でしたね。

Q2 競輪選手になって良かったことを教えてください。

歳を取って思うのが、今までやれたことが一番ってことですね。今でも若手と交わって、老け込まず、若い気持ちでやれている。悪く言えば中身が成長してないってことだけど、同級生に比べて若々しくいられているので。周りが「いつまでも変わらんね」とか「頑張ってね」、「えらい」とか言ってくれるのもうれしいです。

Q3 どのような練習をするのでしょうか?

最近は体調を悪くして休んでいたのもあって、あまり交わってないけど、基本的には街道で嘉永泰斗や中本匠栄とか若手と一緒に同じことをやります。熊本バンクがあるときから朝は街道。午後はそれぞれでやっている感じだけど、今は歳だから僕は午後の練習はせず、アマチュアの面倒を見たりしてますね。グループから若手が育って、僕も鼻が高いです。

Q4 趣味はありますか?

ゴルフとバイクですね。どちらも競輪に限らず、いろんな人とつながれる。ゴルフは日本社会のコミュニケーションツールだし、若手には「下手でもやれ」と言ってます。バイクは40歳で免許を取って、ハーレーダビッドソンに乗ってます。「危ない」とか「怪我する」って嫁さんに反対されるから、これも「独身の間に免許を取っとけよ」と若手には言ってます。ツーリングで行くのは県内が多いですね。「今日はここにメシ行こうよ」とか楽しみながらやってます。

Q5 他スポーツで興味があるのは?

これと言ってないですね。基本はゴルフ一本。あとは水泳とか陸上とか個人競技を見ることが多いかな。

Q6 ファンからかけられる声援で一番うれしい言葉は?

今はないけど、まだ動いていたときに「負けても良かったぞ」って言ってもらえるのがうれしかったですね。若手にも「負けても良かった」と言われるレースをしてもらいたい。最近は「まだまだやれる」って言ってもらったりね。この歳になっても応援してくれる人がいるのはうれしいです。

Q7 レース前に気分を高めるためにしていることは?

特別ないですね。やりだしたら、ずっとやらんといかんし、若い頃からやってない。かしこまって疲れたくないし、自然体でいきたいので。レースを走る前にスイッチを入れるくらいで、普段はただの倉岡慎太郎ですよ。

Q8 勝負飯は?

勝負メシもないね。食べたいものを食べるし、プロテインも飲んだことがない。好きな食べ物はステーキとお寿司。ご褒美的な感じですね。

Q9 熊本競輪の再開が来年となった今の心情を教えてください。

まずはバンクがない間、久留米をはじめ九州のいろんな人のお世話になった。そこに感謝したいですね。俺は500バンクでもう1回走りたかったけど、それは無理なので、もう1回地元を走れればって感じ。一番は早く若い子に地元バンクを走ってもらいたかった。109期から走ってないからね。自分のことより、若手には早く地元ファンの声援を味わってもらいたいね。

Q10 熊本のオススメは?

熊本には海も山も両方ある。僕はバイクに乗るから両方好きだし、ここって言うのは難しいね。自然があって、食べ物がいい。ぜひ自分で体験して、いいところを見つけてください。いろんな良さがあるから、そこを好きになってもらいたい。倉岡のオススメは「熊本県」です!